金にならないことを日々考えています 2

大学院生のうきようによる/のためのつぶやき。表現しないとすぐ鈍ると聞いたものですから

わかこさんと、同じバスでした。


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新宿で学会の打ち合わせ。

終わったあとに新宿で飲むのを諦め、最寄り駅のイタリアンに行ったら、カウンターに。

まあ、一人で飲めば良いや、と思ったら、隣のダンディなおじさまにこえをかけられる。

「それ、なに飲んでるの?

「あ、赤ワインです。グラスの」

ぎこちない会話。これで話が終わるかと、たかをくくってると、ダンディなおじさまの隣に座るお姉さんがまた私に声をかける

「ねえ、お兄さん、それ、なにワイン?」

「あ、ハウスワインです」

またしてもぎこちない会話。

こっちはピザを頼みたいのに。そういえば、お通しはなんだろう。こないだと同じマカロニサラダか、それとも、おでんか。

目の前に出されたのは、ぶり大根。

赤ワインと、合う。

 

「きみは、いくつなの?中学生?」

と、ダンディなおじさま。

「いや、もうそろそろ、30です。」

いや、正確にいえばアラサーになったばかりだ。

「あら、きれいな肌じゃない」

お姉さんも乗っかってくる。

「いや、きってはってしてますから」

我ながらなんというきりかえしだ。わかこさん、というらしい。ダンディなおじさまの問いかけに、わかちこです、とこたえる。完全に相手にしていないようだ。

 

隣のダンディなおじさまは、お姉さんにこえをかけ、俺からは興味を失っていた。

今がチャンス。

ピザを一枚食べてさっと帰ろう。

 

「山芋のオーブン焼きです」

拍子抜けした声の店員が、おじさまに給仕する。

するとおじさま、おもむろに私に山芋を差し出す。

「食いなよ、おれ、一人じゃ食えねえし」

 

おじさまとの話がすすむ。

「君はどこにすんでいるんだ」

「僕はね、今日は飲みすぎちゃって」

「ああ、よかったら僕の仕事場においでよ」

「君は、アナrはどうなの?」

「ただでとは言わないよ」

「な、また、会ってくれるだろ?」

「そうだ、名刺を渡そう、な?

 

 

夜は更けていく。